webデザイン

DTPオペレーターの激務と将来性が不安で転職も。後の悲惨な失敗談


僕は20代後半の頃、紙製品メーカーの企画部門でDTPオペレーター兼デザイナーとして働いていました。

DTPは激務薄給の業界です。

僕の居た会社も例にもれず、終電での帰宅もざらにありながら、月給は21万円。

 

加えてこの頃は丁度WEBの台頭やスマートフォンが普及が始まりました。

そんな背景があった為、紙媒体の需要は急激に減少、薄利多売に拍車がかかり、益々多忙の一途を辿り、給与もあがる見込みもない状態でした。

 

そんな環境で僕は限界に達して退職を決意、デザインの業界から去ることにしました。

 

激務薄給から逃れ、経理への転職を決意

転職後のキャリアで考えたのは、経理への転職でした。

理由は前職在職時に少し勉強して簿記に興味が沸いた事と、もう過度な残業はしたくない思いが強く、経理なら比較的かっちりとした働き方が見込めると感じたからです。

そこで僕は猛勉強を始め、独学で3か月で日商簿記2級を取得する事に成功しました。

 

資格を取得した時は努力が実った達成感で、この先には明るい未来が待っている!

そう信じて疑いませんでした。

しかしここから過酷な現実が始まります。

 

手に職が仇、悲惨な転職活動を送る事になった。

取り立ての資格をひっさげ、僕は職安、ネット求人等から経理の仕事に片っ端からエントリーしました。

しかし、待ち受けていたのは不採用通知の嵐でした。

 

 

  • 30歳手前の男性で経理未経験者でスキル不足。
  • リーマンショックの直後の景気の低下。
  • 前職がデザイナーという全くの畑違いの経歴。

 

不採用の理由を探せば沢山心辺りますが、とにかく箸にもひっかからない状態でした。

今思うと事務系の求人件数はデザイナーの案件よりも遥かに多かった為、根気よく就職活動を続けていけば採用されるだろうという少しの慢心もあったのかもしれません。

 

特に面談で「デザイナーって想像力でしょ、経理とは全く関連性がないからねぇ・・」

建前かもしれませんが、よくこんな事を言われ落とされました。

まさか手に職が逆に仇になるとは。とても悔しかったですね。

 

 

そすて就職カウンセラーが

「来年には景気が回復しますから、そこまで踏ん張りましょう。」

僕はこの言葉を唯一の希望に、再起を決意しながら期間限定の事務の仕事で僅かな経験を積みながら食いつなぎました。

 

しかし更なる悲劇が訪れ、僕は諦めた。

そして就職カウンセラーの言葉の時期が訪れ僕は転職活動を再開。

この時も転職活動は難航しつつも対策を研究した事で、以前より書類は通過するようになり手ごたえを感じ始めていました。

 

しかしそんな時、あの東北の大震災が起きました。

この影響により、就職カウンセラーが言っていた景気は回復するどころか急転直下。

前回の活動時でも高倍率だった求人の倍率は更に上昇。

もう僕に入り込む余地はないと感じこれを境に経理への転職を諦めるました。

 

同時に震災の影響もあり、僕は延長の可能性のあった仕事の契約も切られて再び無職となったのです。

 

今年で30歳を迎える年、人生どん底にいました。

 

そんな人生のどん底の中で僕が考えたのは・・

こんなどん底の状態。

こんな状態となり僕が考えた事は、DTPオペレーターとしてのスキルを活かす仕事に戻るでした。

即ちデザイン界に戻る事です。

 

しかし、僕は以前の職場でDTP業界はどんどん先細って行く事を痛感した為、

考えたのはWEBデザイナーへの転職でした。

 

この時はコーディングはおろか、WEBの画像の性質などに関する知識も一切0。

はっきり言うと不安しかありませんでしたが、この先を生き残るにはそれしかないと思いました。

 

そこで再び転職活動を図りネットでの求人に応募するも、やはり簡単にはいきません。

そこで転職エージェントも使って活動をする事にして相談するも

 

「んー、この年齢でWEB未経験となると少し厳しいかもしれないですね。」

 

僕「やはりDTPの経験だけでは厳しいですかね?」

 

「いや、イラレとフォトショを使えるのは確かに武器になりますし、未経験の求人もあるんですが、それだとやはり企業は若い人を取りとりたがりますからね。」

 

「まぁでも30歳くらいであれば可能性も無くは無いので、合いそうな求人が見つかった連絡しますね」

 

僕「わかりました」

 

まぁ、割と想像通りな答えだとは思っていましたが、正直この先どうしようかなと途方に暮れました。

 

しかし転職エージェントから思わぬ連絡が

しかし後日、一本の電話が入りました。

 

「○○さんですか?雑貨のECサイトを扱う企業から、お会いしたいとの連絡が入りまして、良ければ1度、面談にお越しいただけませんか?」

 

「えっ??勿論いきます!!」

予期せぬ出来事に戸惑いつつも即答し、面談へいく事になりました。

 

そして転職へ、待遇もまさかのアップ

結論から言うと、僕はその会社へ転職しました。

 

業務内容は、雑貨のECサイトのWebデザイナー。

基本的なコーディングの知識も多少必要なものの、メインは画像制作。

 

イラレとフォトショの制作スキルと、過去にDTPとはいえ様々なジャンルの画像を制作していた事が評価されての採用でした。

 

コーディングの知識も働きながら学んでいけばOKとの事でしたので、僕はこの会社でコーディングの基礎を養う事ができました。

 

残業時間も少なく、まさかの年収もアップ

僕はWeb未経験者でしたし、労働環境や待遇については全く多くは望んでいませんでした。

しかし、この会社の残業は繁忙期こそ多少遅くなるものの、それ以外は月に20時間以内と、前職では考えられない程少なくなりました。

そして月収はなんと5万円もアップ。

未経験者という事を考えると信じられませんでしたね。

 

このような環境で働く事ができ、その後もWebでステップアップし現在の年収は100万円以上あがりました。

 

紆余曲折があったものの、結果的にWebの方向へ進めた事は正解だと思っています。

 

 

DTPオペレーターやデザイナーから転職を検討しながらも、経験がない事で迷うならば

このように思わぬ形でステップアップできる事もありますので、

自分の今まで積み重ねてきた経験に誇りを持ち、一度はエージェントに相談をするのも手だと思います。

僕がお勧めするのはWebやクリエイターに特化したエージェント「パーソルテクノロジー

やはり業界に特化している方が知識も豊富ですし、こちらの細かい要望まで丁寧にくみ取って提案してくれます。

 

また、派遣に関しては時給制で賞与もありませんが、時給も1800円~という案件も多く、DTPと比べて給与水準も高くなります。(2000円超えの案件もざら)

30歳前後のDTP出身者であれば、派遣でも年収があがる事が多いのではないかと思います。

 

 

また、以下にDTPからWebに転職する際の参考とお勧めのエージェントの詳細についても書きました。

良かったら参考にしてみてください。

 

 

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転職10回を経験した兼業アフィリエイター、本職はWEBをメインとしたデザイナーをしています。